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宮城合同労組ニュース

インターネット版No.22
2021年7月15日号
〜インターネット版は、主に争議と地域運動分野を掲載しています〜


ユニオン北九州に対し会社と県警が一体となって、一斉家宅捜索等、不当な刑事弾圧が行われた!

 さる6月28日朝9時前、全国一般全国協議会の中軸組合である、全国一般労働組合全国協議会・北九州合同労働組合(ユニオン北九州)の組合事務所および組合員自宅6ヶ所に、福岡県警の捜査員総勢40名が家宅捜索と称して押し入った。
 彼らは、昨年12月17日の、日鹸運輸の親会社であるジール株式会社に対する争議解決の申し入れ行動について、「建造物不退去罪」捜査の名目で、正午過ぎまで捜索を続け、パソコン・スマホ他データ資料を押収する暴挙に出た。
 捜査員は、不当捜索への抗議にもかかわらず、12・17行動に関係するものを押収すると言いながら、それとは関係ない、組織活動に直接の影響を与えるものまで押収していった。
 家宅捜索の後、5名が福岡県警各署で長時間にわたる事情聴取を受けたが、口実にされている昨年12月17日の抗議申し入れ行動には何ら違法性がなかった事実を全員が述べて反撃した。


日鹸運輸の不利益行為に対する正当な申し入れ行動が刑事弾圧の口実!

 日鹸運輸は、積み荷に破損が生じた場合、従業員であるドライバーに弁償を要求した。この理不尽な賠償金の支払いを拒否した者に対して、会社は不当極まりない退職勧奨を行った。彼は、労働組合に加入して退職勧奨を撤回させ、職場復帰を勝ち取ったが、会社は、再び排除をもくろみ、非組合員を扇動して暴力を使って組合つぶしをしようとした。
 これに対してユニオン北九州は、組合員が安全に働ける労働環境の保証と、原職への復帰を会社に求めてきた。昨年12月17日の申し入れ行動は、日鹸運輸の親会社であるジール株式会社に対し、長期化する争議の解決を求めた労働組合の当然かつ正当な活動であった。そしてこの申し入れは、責任者の統率の下で整然と行われて平穏に終了している。
 そもそもジール株式会社は、第一回目から社長の名代として日鹸運輸との団体交渉に出席し、親会社としての立場から発言を行っていたのであるから、雇用者同然であり使用者そのものである。


弾圧打ち砕き、争議の勝利をかちとるまで、連帯して闘おう!

 労働環境を良くするための行動や使用者の法令無視を正す組合活動が、違法行為とされ刑事処罰されるならば、憲法28 条の労働基本権保障も、労働組合法による組合活動保障もなきに等しい事態になってしまう。
 ユニオン北九州が日鹸運輸に対して不当労働行為救済の申し立てをおこない、本格審理に入った矢先に不当な家宅捜査と事情聴取に至っている。
 北九州では、争議つぶし組合つぶしとの闘いが開始されている。ユニオン北九州の仲間たちと共に弾圧を打ち砕き、争議の勝利をかちとるまで闘おう!


相談は、全労協フリーダイヤル 0120-501-581or宮城合同労組022-261-4392へ

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